hp200LX 故障例:キー入力不良(基板内の断線)
2015/02/19
hp200LX 故障例:キー入力不良(基板内の断線)
(hp200LX trouble: Key inop pertialy by mother board failure.)
複数のキーが認識されていない(特定のキーを押しても反応しない)例です。
この不具合の原因は、キーボード側ではなく、基板側にあった例です。
反応しないキーは、「V → B N M Enter 1 2 3 -」などです。
一番あやしいコネクタ部を見ると、非常に綺麗です。
故障の切り分け(トラブルシュート)のために、別の基板を乗せて作動させます。→ 正常
(キーボード側は問題無し)
不具合機の基板を、他のキーボードに取り付けて検査 → 認識不良
これで、本機の基板に問題があることが確定します。
基板側の不具合で最も多いのは、接触部への異物付着です。
大部分は電池の液漏れによる腐食物質(緑青)によります。
ところが、顕微鏡で見ても接触不良になるような異物はみつかりません。
そこで、電極からCPUへの接続を検査します。
調べるにも図面はありませんので、パターンを追います。
すると、左から4番目の電極に導通がありません。
他の基板と比較し、間違い無く断線(オープン)していることが確認できます。
さらに断線箇所を突き詰めると、基板の表面と、裏面とを電気的に結ぶスルーホール(Through Hole)で導通が確認できません。
そこで、導通の無い部分を迂回(ジャンプ)させました。(矢印)
(拡大写真で見るとわかりやすいです。)
2009.03.08
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