変色液晶剥がし
2018/11/28
液晶画面で、劣化した偏光板はがしが流行っているようですのでちょっとやる気になってます。
液晶の表面の偏光板を剥がすのは簡単なのですが、変色した部分の層は硬化してしまっているのでどうしても残ります。
液晶の周囲に透明層が残らない場合には、マスキングテープをするだけで剥離剤処理出来るため、本体に液晶を残したまま作業できます。
しかし、残りの偏光板透明層がガラスの周辺部に残る場合には、液晶の金属枠を外すしかないですね。 硬化した透明層を気長に削り取れば別ですが。
枠を外すだけであればこのまま戻せば表示にに影響はありません。
液晶の上下端には、シリコンの薄い膜が貼られているのでこれを一旦剥がします。(ガラスと金属の接触緩衝用)
周りをマスキングテープで覆います。テープを ガラス部分にしっかり粘着させます。
剥離剤はネオホルベックスがまだたくさんあるのでこれを使います。今では入手できないようです。 ただしもともと油絵の具などを溶かすものですから、代替品がたくさんあると思います。
まんべんなく広げておけば3分ほどで十分です。
プラスチックのヘラで簡単に剥がすことができました。
シリコンクッションを戻します。
金属枠を載せます。(左右で枠の幅が異なりますので注意)
液晶を圧しながら金属枠の爪を基板側へ曲げ、固定します。
液晶を仮付けしてチェックします。ライン抜けなどの問題はないようです。偏光板がないと見えないのですが、3D映画で使う?ような偏光板メガネが確認用に便利です。
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偏光板をどうするかなんですが、剥がした偏光板の程度が良ければ再利用できますね。色は緑っぽいですし、丸まっていて固定しづらいですが、視認性は良いと思います。
ネットで人気の変更板BSP-250。東急ハンズで1010円。Net通販では売り切れ入荷待ちでしたが、店頭品取り置きで先日入手できました。
微妙な角度で色合いが変わります。粘着剤がないので、やり直しは楽です。
切り出しサイズですが、枠の高さは2インチ
枠の幅は5インチ。さすがはhp。米国規格ですね。
偏光板は、端部が変更偏光処理されていません。
また、説明紙が入っていた部分に微妙な傷が残っています。柔らかいんですね。爪で簡単に傷が付きます。液晶保護フィルムが必要かも。
カッターで切断したら、切断部に剥がれ。なんだこれは。
説明文を見ると、両面に保護フィルムが貼ってあるのではがして使ってください。あーさすがはハンズ扱い品。
固定テープを剥がしたら、きれいに保護フィルムが取れてきました。
保護フィルム両面を剥がすと、薄いガラス板のよう。
偏光板の厚みが金属枠の厚みとほぼ同じくらいなので内側に入ると平面上になります。
このまま置くだけで化粧プレートを貼れば、それだけで固定されます。
ガラス上のホコリは、テープでしっかりとります。
バックの粘着テープが弱いときは、両面テープを付けますが、この時に液晶面に少しラップ(重ね)させれば偏光板を固定することができます。
両面テープは、1mmくらいはみ出せます。
若干緑色ではありますが綺麗に修復できてますねこれなら 二度と変色する心配のない200 lx として別の価値があります。液晶に傷がついても偏光板の交換は容易ですので安心です。
参考サイト:こばこのひみつ HP100LX/HP200LXの簡単な偏光板交換作業手順
偏光板は、東急ハンズネットで店頭在庫があった(2016.11.30)のですが、今日見たら商品そのものが検索されません。 ネット上では、UCHIDASで在庫があるようです。 ただし、教育関係者向け専門のようです。
普通に入手できて、200LXの修理に使えそうな液晶板を探してみました。
すると、ヤフーショップにありました。
250mm平方、粘着なし。粘着あり。 これでゆけそうです。