lx-rest (hp200LX)に関する修理改造情報(保存サイト)

hp200LXは今でも現役です。(修理情報)

単三電池を抜くと C:ドライブが消える。

   

故障状態

単三電池を替えようと抜いて、新品を入れると、C:ドライブが消えている。
要するに、電池交換の際にC:ドライブが保持されず毎回初期状態になってしまう。

(バックアップバッテリーは正常であり 3V OKを表示している。)

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電池交換で初期状態になる。(倍速水晶機のため、表示が乱れている。)

原因

拡張メモリが異常に電流を消費する。
異常電流がバックアップバッテリの電圧を下げてしまい、メモリ内容が消える。
(c:ドライブは拡張メモリを使っている。)

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基板単体で電流を測定。 しばらくすると OFFモードになるが、12.9mA 流れている。
これは異常。 10個程度あるパスコンの一つが低抵抗(コンデンサのショート)である可能性が高い。いわゆる電池食い。

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短絡場所を切り分けるため、拡張メモリを外して再度測定。
今度は0.2mAで正常。
よって拡張メモリが不良(高電流消費)

拡張メモリの異常電流消費により、バックアップ電池ではメモリ(RAM)の電圧を保持できず、メモリ内容が消えてしまうと判断できる。

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拡張メモリ(4MB)上のパスコン4個を浮かし、抵抗測定。
すると、1個が195Ωであり、短絡状態(低抵抗)にあった。
もう一つのパスコンは 17KΩ。これも不良。

修理

拡張メモリ内の不良パスコンを交換して復帰。
(バイパスコンデンサが低抵抗状態であった。)

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パスコンは0.1μF であったので、同等品と交換。2個交換。

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最終測定にて、0.3mA となり正常復帰した。

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