水晶の取り付け不良。 足が短い場合。
100LXの基板です。
全く作動しません。
電源には6mA程度流れています。
顕微鏡で、ざっと眺めてみると不具合がわかりました。
水晶の脚の1本が切れています。
水晶の脚(あし)が短すぎます。
スルーホールの中に半田を盛ってはいるのですが、水晶の脚が半田に触れる程度にしか付いていませんでした。
水晶の脚は、スルーホールの反対側に出ているくらいが正常です。
この水晶の取付は、正規の水晶ではなく、大きめの倍速32.0Mhz水晶を横向きにしています。
このため、水晶が浮いていて、振動がすべて足にかかります。
短時間でハンダ不良を起こします。
水晶の再取り付け
この形の水晶は、取り付けが難しく、多くの不具合を誘発しています。
倒立型は信頼性が高い取り付け法です。
最初に水晶の頭部を、基板のシールドパターンに半田付けします。
熱容量が必要です。
ケースの半田になりますので、熟練が必要です。
補助電池を入れて、位置を調整する必要があります。
その後細線で基板へ接続します。
裏面です。
スルーホールの痛みを点検する際に、綺麗に半田を取り去りました。
結線はあえて、コンデンサの電極に接続しています。(損傷回避措置) 損傷例
最終的にエポキシ接着剤で固定・絶縁を行います。
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