lx-rest (hp200LX)に関する修理改造情報(保存サイト)

hp200LXは今でも現役です。(修理情報)

シリアルポートのピン交換

   

壊れたシリアルポート

ピンの折れたポート

200LXには、シリアルポートがあって、使っている人もいるのだと思います。

なぜなら、ピンが曲がったり、引っ込んだりしているものが結構あるからです。

曲がったり引っ込んだりしたピンは、曲げを戻し、または引っ込んだピンを引くことで、元に戻せます。

今回のケースは、ピン(突出電極)が根本から折れて紛失しているケース(状況)です。

 

使えるポート(交換部品)を確保する。

交換のためにハンダを取る。
ピンが折れた場合には、ポートの交換が順当です。

交換部品は使わない、あるいは壊れたボードから取ります。

ボードを傷めないようにポートを外すのですが、高度な技術に属すると思います。

 

ハンダが残る[4]
 ハンダが残ってしまった。(下の左から3番目)

なぜ高度なのかというと、ハンダ吸い取り線(desolder braid)で一気に吸い取らないと、深い穴の反対側にハンダが残ってしまうからです。

吸い取りの専門器具や、半田槽(solder pot)などがないと厳しいです。

残ってしまったときは、無理せず、再度半田盛りをやり直します。

透かしてみる
 半田がきれいに取れ(除去でき)たつもりでも、光を通すと意外に残っています。

ピンセットでピンを動かす

半田が十分に除去できた後に、ピンセットなどでピンを動かします。

こうすることで、スルーホール(電極孔)とピンとが物理的に分離します。

ピンを浮かす

後は、ゆっくりピンポート自体を浮かせて行きます。

 

ピンが抜けてしまった

慎重に外したつもりでしたが、1本は抜けてしまいました。

外れたピンを挿入する

外れたピンは、挿入すれば問題ありません。
中間付近にあるくびれ部分で止まるようになっています。

 

新品

最初から新品のピンが入手できれば、それを必要な長さに切ることで使えます。

このピンは、たぶん秋葉原の鈴商で入手したのだと思うのですが、その後店頭では見当たりません。

サイズが小さいので、通販でも見つけきれていません。


壊れたポートを外す。(除去)

以上は、必要なポート(ピン)を得るための作業でした。

つぎに、こわれたポートを外します。
不要なポートの除去

この場合には、ポートの再利用を考えず破壊して除去します。
これは、使う基板にダメージを与えないためです。

半田コテは、基板に損傷を与えやすいので、なるべく使いたくありません。
カッターで切れる部分を切ります。

 

ポートを壊す

樹脂の部分は柔らかいので、簡単に割れてきます。

 

ピンを除去

あとは、半田を温めてピンを抜きます。

半田を除去

その後スルーホール内の半田を吸い取ります。
この場合には、ピンが邪魔にならないので、簡単に綺麗に除去できます。

ポートの挿入

ポートの挿入

後は、差し込んで半田付けするだけです。

注意点

(1)基板の裏表を逆にして取り付けてしまうことがある。

(2)半田付けするときに抜けてしまい傾くことがある。(写真)

どちらも修正はやっかい(困難)です。

 

台を置く

そこで、ポートの下に適当な台を置いて、密着させながら半田付けします。

 

表確認

半田がすっかり浸透したかどうかを、上面から確認します。

半田は充分浸透しています。

ピンが一本曲がっていますね。

 

ピンの修正

先端を適当に細くしたプライヤなどでつかんで曲がりを修正します。

 

ピン修正

ピンの曲がりを修正しないと、ポートへコネクタを挿入した際にダメージを与え、折れ込んだり、曲がったりしてしまいます。

そうすると交換をやりなおすことになります。


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