電池蓋の爪折れ補修
2015/02/17
爪折れは一度は経験します。
普通は金属ピン(虫ピン)を曲げての補修をしていました。
今回は、蓋がまだ新しく、折れた部分も綺麗に残っていたので、折れた爪(耳部)を活かした修理です。
最初に、折れた爪に金属ピンを刺すための下穴を開けます。
(0.4mmドリル使用後、0.6mmで仕上げ)
ハンドバイスで、ゆっくり回しながら開けます。
穴の深さは全長の半分くらいです。
これが芯に使う虫ピンです。
虫ピンの表面をカッターで少し噛んで、傷をつけます。 (抜けにくくするためのギザギザです。)
こんなかんじで爪に金属軸が入りました。
軸の受け部にも穴を開けます。
穴は、外部がほんの少し盛り上がることで、十分な深さに達していることがわかります。
フタ側にも穴に軸を挿入して、接続します。
軸には接着剤としてエポキシを使いました。 固まる前にはピンを軸に入れる際の潤滑剤のようになります。
ここからは、折れの予防です。
なぜ折れるか。
弱い樹脂(爪)が、常に押されて(応力を受けた状態になる)、曲がっています。
そのうちに疲労で弱くなります。
そこで、予防としては、曲がらない(応力を受けない)ようにします。
突起を除去することで、爪は平坦になります。
これにより、曲げの応力を受けません。
また蓋の着脱も容易になります。
(新品では、爪の突起が本体に寄ってひかっかり着脱がスムースでないです。 これにより着脱が硬くなり、さらに爪(耳部)にストレスを与えています。)
補修後には、着脱を何度も行って問題(ひっかかり)がないことを確認します。
着脱のスムースさには、中央の突起が影響します。
# 電池蓋の爪折れ 補修例 亀裂
# 電池蓋中央部の割れ 補修例
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